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正しく知って正しく使おう、低用量ピル

2019年12月28日
笑顔の女性

低用量ピルは女性ホルモンが含まれている錠剤で、女性が主体的にできる避妊方法として欧米を中心に利用する人が増えています。
女性ホルモンが含まれているということで、体に害があるのではないかという不安を持つ人も多いようですが、低用量ピルに含まれるホルモン量はごくわずかです。
ホルモン剤を使って病気の治療をする時に使われる量に比べると少なめに抑えてあるので、副作用が出にくいということが特徴です。
低用量ピルに含まれる女性ホルモンは、本来女性の体で分泌されている女性ホルモンと同じ働きをするものです。
女性は生理周期に沿ってエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの量が変化していき、体の調子を整えています。
このふたつのホルモンの分泌量が安定していないと生理周期が不規則になることもあります。

通常は生理が終わるとエストロゲンの分泌が増えていき周期の14日目あたりで排卵が起こります。
その後はエストロゲンの量が減り始めて、今度はプロゲステロンの分泌量が増えていきます。
そしてプロゲステロンの量が最大になった後に生理がくるという流れを繰り返します。
低用量ピルの服用をしている時には、ピルの中に含まれる女性ホルモンが体の中に入ることで、必要なホルモン量が満たされるという仕組みになっています。
そのことで、体には女性ホルモンが足りているという指令が出て、自分の体からは女性ホルモンが分泌されなくなります。
女性ホルモンが分泌されないことで排卵が抑制されて、避妊効果を出すことができます。
排卵が起きなければ、受精卵ができないので妊娠することがありません。

もうひとつの低用量ピルの効果は子宮内膜の増殖を防ぐことで、受精卵ができても着床しにくい状態にすることです。
子宮内膜は排卵後に徐々に増殖をしていきますが、低用量ピルの服用をしている時には、排卵も起こらず、子宮内膜の増殖も少なくなります。
その結果、着床しづらい環境になり避妊効果を出すことができます。

避妊だけじゃない低用量ピルの効果

このように低用量ピルは主に避妊目的で使用されていますが、低用量ピルの服用をしていると、他にも体にとって良い影響が期待できます。
まず、子宮内膜が増殖しないことで、生理の際の出血量を抑えることができます。
生理の時の出血は増殖した子宮内膜が剥がれおちたものです。
そのため、子宮内膜の増殖する量が多ければ多いほど、出血量が多くなるという関係にあります。

生理の際の出血が多いとどうしても生理痛が重くなりがちです。
出血量を減らすことで生理痛の緩和効果も期待できます。
またこういった生理にまつわる辛い症状を持つ病気を月経困難症といいます。
月経困難症になると生理がくるたびに日常生活が送れなくなるという人もいるほどです。
低用量ピルは月経困難症の症状を和らげることができるので治療に用いられることもあります。

そして、毎日低用量ピルを服用することでホルモンバランスが整い生理が安定してくるようになります。
生理不順で悩んでいる人は多いと思いますが、低用量ピルを使っている時には生理不順が解消するというメリットもあります。
またピルに含まれるホルモン量が一定であることで、ホルモンバランスの乱れが起きにくくなります。
PMSはホルモンのバランス生理前に大きく変わることが原因で症状が起こると考えられているので、ピルを使ってバランスを安定させられれば、PMSの症状を軽くすることができます。

さらにホルモンバランスが原因のニキビや肌荒れにも効果があります。
生理前にニキビができやすくなるなどホルモンが原因での肌荒れがある人は、ピルを使ってホルモンバランスを安定させられれば、肌の状態も常に良い状態がキープできます。
このように低用量ピルには色々な効果があります。

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